2020.08.31

コラム

地震は突然やってきます。

台風や大雨・ゲリラ豪雨は、あらかじめ天気予報でチェックできるし、雨ならお散歩は中止ということも多いですね。

しかし、地震は・・・どんなに晴れていても穏やかな日であっても前触れがなく襲ってきます。

気持ちのいい青空の下でのお散歩、そんな最中に大地震に遭ったらどうしよう?

普段歩き慣れたお散歩コースであっても、有事にはパニックになるかもしれません。

愛犬もパニックにならないためには、”まず!”飼い主さんが落ち着いて行動を起こすことがとっても大切です。

  そのためには?

  • 危険個所はどこか?
  • 逃げ隠れる場所はどこか?

を確認しておきましょう。

お散歩コースの完全な把握。例え、定番コースから外れて滅多に歩かないコースでも、新規開拓コースでも、そこから元に戻る、あるいは確実に帰ることを想定しましょう。

もちろん、お住まい地域のハザードマップも今一度確認してみてくださいね。

【危険個所はどこか?】

危険個所はあるか?ではありません。必ずあるんです。

危険な箇所がないところはあまりありません。日本全国どこでも様々な被害を被ると言われています。自宅にすらありえます。だから、必ず危険な箇所が存在すると考えないといけません。常日頃知っておくことで、チェックして理解しておけばいざというときに瞬時に動いて危険を避けたり、落ち着いて行動することにつながったりします。

危険な箇所はあるものと常に考え歩きましょう。

倒木、電柱や壁などの倒壊、電線の切断および垂れ下がりなど。

自然の物でも人工物でも立っているモノ、きちんと建てられたものでもやはり常に倒壊の恐れはあります。 ものつくりにおいて100%安全は絶対にありません。

台風や突風などの 場合は、煽られたり飛んでしまったり折れたりすることも十分考えられます。

明らかにやばそうな高い壁や擁壁、崖地、建物、工事現場など。

大阪の大地震でブロック塀が倒壊したり、 地震ではなくとも横須賀市の『 土砂災害警戒区域 』 で崖が崩落して通行人が犠牲になる痛ましい事故が発生しています。

工事現場でも足場倒壊やモノの落下など安全対策(人命第一)を怠ったため通行人が巻き込まれるという悲惨な事故も後を絶ちません。

危険個所は日常のどこにでもあります。

交差点、狭い道路(信号の有無、歩道や歩行帯のない交通量の多い道)

道路交通法では、歩行者が最優先。歩行者の安全をまず守らなければなりません。

しかし、現状では自転車や車は徐行や一時停止をなかなかしてくれません。悲しいことに歩行者側が慎重に気を付けて歩き、安全確認をしなければ自分の家族の愛犬の命を守れません。

その点では愛犬の安全確保第一、道路沿いの危険物などの認識を深めていきましょう。

これらを意識しておいて、もしもあの危なそうな場所を通るなら、左側に避けて通過しよう、小走りで愛犬とかけっこしようなどいつもと行動を変えてみたりしてみましょう。

交差点では、例えこちらが優先道路や青信号であっても、いったん愛犬と止まれをしてから進むなど、愛犬にも飼い主さんの指示や行動を意識してもらえるようにしてみてはいかがでしょうか。

【 逃げ隠れる場所はどこか? 】

お散歩中に大地震に見舞われたとき、多くの方は急いで家に帰ろうとすると思います。

しかし、倒壊や火災などにより、道路事情が悪化している場合もあります。また、人や車で大混乱を起こしている可能性もあり巻き込まれる恐れがありますので、すぐに自宅に帰ろうとせず、まず安全の確保です。何より冷静な行動が必要です。

近くの安全な建物の中

地震の規模や建物の状態によりますが、鉄筋コンクリート造や頑丈な建物の中、エントランスなど災害から少しでも避けられる場所に逃げ込む、すぐ近くの一戸建ての家で1階がコンクリート造のガレージになっていればそこに寸時に逃げ込むなど、身の安全を確保しましょう。(しかし、他人の家・敷地に入ることには、自己責任などが伴ないます。会ったら事情を話すなど円滑に。)

広い公園や広場のど真ん中

高木や鉄塔、電柱、高い建物などの倒壊の恐れがなく、川や海よりも高い場所にあればなおいいですね。

学校には広い校庭がありますが、学校が災害避難場所などに指定されていると、ペット連れでは勝手に入れない場合もありますので、要注意です。

公園や空き地などの広い場所をチェックしておきましょう。逃げ込んで姿勢を低くかがみ、周りの様子を確認しながら冷静に落ち着きましょう。

公園にあるジャングルジム

一般的にジャングルジムは多数の鉄棒で組まれているので、大地震でも倒れにくいのではないかと個人的に考えています。(液状化や活断層による地割れなどがないと想定。また壊れにくいとまでは考えない。)

それなりに広い公園にあるので、周りからの被害を受けにくいなど身の安全を守れるのではないかと思います。

いざというときには愛犬を係留できます。

以上を参考に、いつもよりゆっくり、周囲を観察しながら愛犬と一緒にできることを考えながら歩いてみてはいかがですか?少しルートを外れて歩いてみると新しい発見もあるかもしれませんよ。

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