2021.05.15
コラム
当店でのお預かりはケージレスです。クレートに長時間入れっぱなしもしておりません。
ケージや長時間クレートに入れっぱなしでのお預かりは、人が動物の管理をする上で便利と思われますが、動物にとっては狭く動き回れない、自由な態勢になれずストレスが溜まる、排泄を完全に管理させてしまうため体調を崩す恐れが大きいなどデメリットが多すぎます。
不特定多数に預かることができるような施設(一般的なペットホテルや動物病院など)では、ケージが上下左右に積まれており(人間のカプセルホテルのような感じです)、ケージの柵を隔ててすぐ真横や真上などに他の犬が入っていて、常に他の存在を感じている状況にあります。クレートであっても隣同士並べられていれば状態は同じです。
排泄のために決められた時間のみ、あるいは5~10分程度の施設周辺の簡単なお散歩以外は常に閉じ込められたままです。
それ以外は、もしもすぐ隣によく吠える子が居た場合は、その吠えに耐え続けなければいけないし、他の犬が苦手な子の場合は四六時中他の犬がすぐ隣にいる状態のままひたすら飼い主さんのお迎えを待たなければなりません。
ケージ預かりに慣れている子は大変少ないと思います。平気そうに見えても、その場合はとても我慢強い精神の持ち主、よく頑張っています。
大抵は、飼い主さんがお迎えに来ると飛び出してくる勢いで、そのまま早く外に出たがりますし、下痢になるなど体調を崩していると聞きます。私自身も経験があります。
当店でもケージやクレートを使用することがあります。それはトレーニング目的や一時の安全確保のためであり、それ以外は原則サークルでの区画割りやフリーでのお預かりになっています。
大切な命をお預かりします。そのためには安全確保は第一に、少しでもリラックスできるよう努めています。
当店でのケージの使用例:
- 受け入れや送迎の準備、清掃などにおいて安全管理が必要な場合
- トレーニング(トイレトレーニング、社会化など)
- 睡眠や休憩などでリラックスが必要な場合(巣穴の習性利用)
上記以外では、原則サークルを使用するか、フリーで過ごしていただくようにしています。お預かりが一人だけあるいは同居犬同士などでほぼ貸し切りになるような場合は、室内フリーのことがあります。
サークルは体の大きさに合わせて使い分け、面積の確保をしています。また、お預かりした犬同士の相性をしっかり見極めたうえで、それぞれが落ち着いて寝食できる場所の確保や目隠しをするなどの工夫に努めています。
お互いの気配を感じても、目を合わせないように目隠しするだけでもストレスはかなり減ります。
サークル内は・・・
- 寝床とトイレが離れて配置されます。
- 寝床は2ヶ所あります。
- クレートやキャリーケースを寝床にも使えます。
- 水は器で用意します。(給水ボトルも使用可能です)
- ご飯は、サークル内で落ち着いて食べられます。
- 布や板などで目隠しできます。
- 室内で排泄できない子の場合、ランダムに庭に出してあげています。
当店では、フリータイムやお散歩を重視しています。
- 他の犬との触れ合いも可能です。
- ドッグラン仕様の庭でフリーに遊べます。(安全確保のためロングリードを使用すあります。)
- 店舗のすぐそばが犬のお散歩に大変最適な都市公園です。
- お散歩は1回30分以上します。(時間は個体差あり。原則朝と夕方ですが、気温が低い時期は昼間もあります。)
- 車で離れた大きな公園やドッグランにお連れすることもあります。
お預かりする上では、ご自宅でのように完全フリーにはできません。店舗(飼養施設)にてのお預かりになりますので、当店店主の居住区にてのフリーなお預かりなどはできませんので、予めご了承くださいね。
ドッグトレーニング、ドッグホテル、ドッグシッターのご依頼は、『ドッグトレーナー わくわく』(東京都町田市)までお気軽にどうぞ! |