2020.12.08
コラム
コーギー・ダックスフンドなどの短足胴長犬種や大型犬は、子犬のうちからじっくりと後ろ足や腰を鍛えてあげないと、あとに大変なことになります。
もちろん、他の犬種も基本的には同じことが言えます。
体形や体重の影響が成長過程にじわっときて、股関節形成不全などにも関わってくることがあります。
子犬期やジュニア期は、骨も筋肉も関節も体のあらゆる組織が完成していません。子犬は下半身が総じて弱く、歩いたときに下半身がヘロヘロして力が入っていないので、弱弱しくみえることがありますね。
ゆえに、激しい運動や過剰な飛びつき、いきなり階段などでの無理な行動、滑りやすい床で長く走らせるなどをさせていると、思わぬケガをしたり、骨や筋肉、関節の成長を阻害する恐れがあります。
なお運動のあとには、十分なクールダウンが必要です。元気がいいからといつまでも動き回っていては、体に負担がかかります。(全犬種にも共通します)
無理をすると後ろ足が立たなくて歩けなくなったり、片足をひきずりながら歩くようになったり、成犬になって様々な影響がでたり障害が残ったりすることがあります。
それでは、愛犬も飼い主さんもとてもとても辛い思いをしてしまいますね。
もちろん、小型犬の場合にも、不適切や抱っこの仕方や、リード(首輪、ハーネス)の間違った扱いのために、同様に障害が出たりする影響が実際にあります。
小型犬は軽いので、簡単にリードを引っ張ってコントロールしがちですが、人間と同様に首には神経がたくさん通っていますので大変危険です。
超小型犬種をよくリードで自分の胸あたりまで吊り上げる、そして地面に吊り下げる人を見かけますが、言語道断です。同じ犬を育てる立場として同等には残念ながら見れません。
リードに頼らない、コミュニケーションをしっかり取れるお散歩を目指しましょう。(愛犬から頼られる飼い主さんを目指しましょう)
さて、子犬の場合には・・・
お散歩デビュー後、歩き慣れてきたら、社会化と同時に進めたいのが、足腰を徐々に鍛えてあげることだと考えています。
アスファルトのような固い地面や階段ばかりでは、筋肉や関節に良い影響を与えてくれません。犬の足に適しているのは、土や草地。
お散歩コースの多くに土や草地、さらには斜面を取り入れて欲しいです。
ようは、後ろ足を、足の指を広げてでも踏ん張って使うように意識させてあげると良いので、柔らかい地面も適しています。(積極的に後ろ足を使わせてあげよう)
・・公園の広場でのロングリードでの自由運動、砂浜や山道などの不安定な場所を歩く走るは、グッドですね。・・ただし!無理強いはしないことです。適度に運動、適時休憩、1日に短くそれを継続です。
呼び戻しや持って来いなどしっかりとトレーニングしよう。
公園は土や草地が多いので、後ろ足に適度な負荷もかかります。
階段は、前足で踏ん張って、後ろ足は跳ねるようにして上る(前足でよっこいしょと上る)感じの行動が多く、後ろ足を鍛えるには不向きです。
階段脇の斜面を上ったり、ゆっくり一段一段後ろ足でもしっかり踏むくらいのスピードであがったりしましょう。
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